昨日の続き。

脳の仕組み
赤ちゃんにミルクを飲むのを待たせるのは無理な相談だが、幼児には、お菓子を食べる前に「ありがとう」と言わせることができるかもしれない。この程度のささやかな自制心を発揮することさえ、前頭前野の発達なくしては不可能なのだ。
『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』 ピアーズ・スティール
動物はみな、辺縁系主導で自分の行動を決めているが、前頭前野(ないし、それに相当する役割を果たすもの)がなければ先延ばしは起こらない。前頭前野の機能がないと、そもそも計画を立てられないので、計画を非合理に遅らせることなど、理屈の上でありえない。
『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』 ピアーズ・スティール
脳がそういう風にできてるって話。
行動を後押し(強化)する刺激が不規則なタイミングで与えられると――行動心理学の分野では「変動スケジュール」と呼ばれる――中毒性がきわめて強いことがわかっている。
『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』 ピアーズ・スティール
特にいつ来るか分からないような刺激は中毒性が強くて危険とのこと。SNSとか。
克服するために
この第二のステップが最も重要だ。いま思い浮かべた理想の状態と、現在の自分を対比する。いま乗っているオンボロ自動車を思い浮かべてほしい。安月給を嘆いで自虐的な冗談を言っている自分を思い浮かべてほしい。そうすると、現状の自分が夢の実現を妨げる障害物に思えてくる。
『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』 ピアーズ・スティール
ただ理想の状態を思い浮かべるだけでは、かえって悪影響らしい。個人的にはこの方法は結構効果ありそう。
競泳の選手のなかには、練習で延々とプールを往復することに退屈しないように、サメに追いかけられていると想像することにしている人が多い。
『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』 ピアーズ・スティール
飽きたり退屈に感じることには刺激を。
精神的なエネルギーが無尽蔵でないという事実を認めたほうがいい。私たちのスタミナに限界があるように、モチベーションにも限界がある。あなたがマラソンを走り終えた途端にもう一回マラソンを走れないことは、誰もが理解してくれる。ところが、内面の苦闘が同じくらい過酷だということはあまり理解されていない。
『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』 ピアーズ・スティール
精神的なエネルギーにも限りがあるので、習慣化させて消耗しないようにしたい。
自分の衝動的な部分を全面的に押し殺すのは、突き詰めて言えば、自己破壊的な行動だ。欲求は人生の原動力。それを無視するべきではない。現実離れした理想を追求して自分を過度に締めつければ、健康で幸せな人生を送れなくなる。適切なバランスが重要なのだ。
『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』 ピアーズ・スティール
何事もほどほどに。

自信過剰は、自信不足と同じくらい弊害がある。
『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』 ピアーズ・スティール
がんばろう。。
軽くまとめてみたけど、この本には先延ばしを克服するのに役に立つような知識が他にもまだまだたくさん載ってあるので、いつやるか? 今でしょの精神で、先延ばし癖に苦労してる方はぜひ読んでみて。
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