私たちはどうしても自分をあざむいて、問題を軽く考えようとする。しかし、「あと一日先送りしても大丈夫」といつも考えれば、行動の日は一生やって来ない。
『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』 ピアーズ・スティール
先延ばしすることにかけては天才的な才能があるので、なんとか克服するぞということで読んでみた。とても良い本だった。Kindle Unlimitedの対象だから無料だし。きっとここにたどり着いた貴方も先延ばし人間だろうから一緒に頑張ろう。
本の紹介
先延ばし癖は、症状が重いほど治療が難しい。先延ばし人間はモチベーションが不足しているせいで課題を先延ばしするが、モチベーションが弱い人間は自己変革の努力も先延ばししやすい。
『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』 ピアーズ・スティール
この本はまあまあ厚いので、先延ばし人間を克服しようとする意志があるのかどうかをこの本でまず試される感じがある。先延ばし人間にはなかなか全部読むのは難しいだろう、特に本を読む習慣のあまりない人には。
あなたはこれまでいったい何年、「明日ぜったいにやる」と自分に言い訳して、神から賜った時間を無駄遣いしてきただろうか。もう気づいたほうがいい。あなたは宇宙の一員であり、自然から生まれた存在である以上、自分に与えられた時間に限りがあるのだということに。――マルクス・アウレリウス『自省録』
『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』 ピアーズ・スティール
先延ばし人間の背中を押すために豊富な引用で励ましてくれているんだけど、それが多少ペダンチックにも見えるから、それに反感を感じて読むのをやめる人もそれなりにいそう。Amazonの低評価のレビューを見ながら。
混同されやすいのだが、先延ばし癖と怠け癖は区別して考える必要がある。怠け者と違って、先延ばし癖の持ち主は、やるべきことを実行したいと思っている。実際、たいてい最後には実行するのだが、それまでに相当な苦労を強いられるのだ。
『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』 ピアーズ・スティール
かつての私は先延ばし癖に苦労しているで良かったかもしれないけど、今の私はただの怠け者なだけかもしれないので頑張ろう……。

今日は自分用に耳の痛いことだけ引用しておいて、続きはまた今度! 先延ばししないように気をつけよう。
『明日』という言葉は、怠惰な人間の言い訳、無能な人間の逃げ道となっている
『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』 ピアーズ・スティール

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